1948-12-22 第4回国会 衆議院 大蔵委員会 第14号
しかるにその運営の面においては、しばしば物議をかもし、ややともすれば復金本來の使命を逸脱するものとの世評をこうむるに至りましたことは、まことに遺憾とするところでありますが、飜つて復金融資の産業復興に寄與した実績を冷靜に批判すれば、復金制度の功績を否定し得ないものがはなはだ多いものと信ずる次第であります。
しかるにその運営の面においては、しばしば物議をかもし、ややともすれば復金本來の使命を逸脱するものとの世評をこうむるに至りましたことは、まことに遺憾とするところでありますが、飜つて復金融資の産業復興に寄與した実績を冷靜に批判すれば、復金制度の功績を否定し得ないものがはなはだ多いものと信ずる次第であります。
しかしながらその復金本來の使命はここにむしろ再確認すべきものでございまして、その線に沿いましてその改組に当る考えでございます。
尚、從來とかくの批判の対象となつておりました復金融資の問題につきましても、復金本來の使命を達成するに必要なものに限定すると共に、融資の責任を明確にするため必要な仕組等について成案を急ぎつつある次第でございます。
(拍手) なお、從來とかくの批判の対象となつておりました復金融資の問題についても、復金本來の使命を達成するに必要なものに限定するとともに、融資の責任を明確にするため、必要な仕組等について成案を急ぎつつある現状であります。
元來復金は、荒廃した日本の産業を再建するために、普通銀行でやることのできない莫大な資本を投資して、新しい設備なり、あるいは復旧設備費に主たる目的が置かれてあつたのでありますが、今日の復金の状態は、單にそういう復金本來の目的を逸脱して、赤字金融もやる、あるいはまた一般産業について金融もする。毎期々々にだんだん金額が多くなつて、今度は千三百五十億にもなる。
これが回復は普通の金融機関ではできませんので、復金本來の目的が一般金融機関でなし得ないことで、而も日本の経済復興のために必要な資金を供給するという点でありまして、日本の生産手段が如何に多く破壊されたかということが、復興の現在の投資額が非常に多いことと一致するわけであります。
あるいは復金から借り出した金が、しばしば委員会でも問題になつておりますが、回收がどんどんできるというような状態になつて、もはや復金のごときものは必要がないという時代がまいりますれば、これは問題ないのでありますが、いま当分は復金は復金特有の使命のために、やむを得ざる方法をとつておりますので、從つてこの復金債の消化が非常に鈍いじやないかというようなお言葉は、復金本來の性質から、ある程度やむを得ない。
しかしながら將來の復金本來のあり方等につきましては、なお留保して、次の機會に十分この意を盡したいとかように存じておる次第であります。以上の理由を付しまして本案に贊成いたします。